ドイツでの経験1

その他

私がドイツにワーキングホリデーシステムを利用して行っていたのは2006年。ちょうどドイツでW杯があった年です。

今回はなんでドイツを選んだかということとそこで学んだこと、経験談などを書いていきたいと思います。

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なぜドイツ?

これ、よく色んな人から聞かれます・・・笑

フランスじゃないの?って

私が初めて就職した食品メーカーの部署長というのはパン業界でもなかなかに名が通った人でして、私もずっと尊敬していました。この人の凄いところはハッタリがすごい!!

これは悪口ではなく完全に褒めています。ハッタリと言っても嘘をつくのではなくみんなを納得させられるだけの理論と喋りのうまさを持っているということです。普段はおちゃらけているのにパン作りにはとことん厳しく向き合う姿勢は私の憧れであり理想でした。

そんな師匠があるとき出張でヨーロッパにいきました。帰国した師匠に「主要国を回ってきてどこが一番ですか?やっぱりフランスですか?」と聞いたところ即答で「フランス?鼻くそだろ、ドイツが一番だよ!」と言われたときにはもう私の中でドイツに行かなくては・・・という想いになっていました。

そしてドイツにパンを学びに行こうと決心した私ですが、当然ツテがないわけです。師匠に相談しても「お前はまだ若すぎるから紹介できない」と言われ色んな人に聞いても脈なし。

なので一ヶ月は現地の語学学校に通おう、そしてその期間なら寮生活できるからその間に自分で見つけてやる!と意気込んでいました。

寝袋も持っていきました笑 本当にどうしようもないときは野宿も覚悟の上だったんです。

ですのでドイツに行ったきっかけは、ドイツパンが好きだからとか、文化が好きだからとかではなく上司の何気ない一言で決まりました。

ドイツ生活〜パン屋で働くまで〜

私が暮らしていたドイツの町はシュヴェービッシュハルという南の小さな町です。シュトットガルドから電車で一時間くらいのほんとに田舎。電車なんて一時間に一本なんですよ。だけど自然がいっぱいあって街の人もあたあたくて本当に大好きな場所になりました。

町のシンボルでもある教会。ドイツには帰国後も数回行っていますがいつもここは写真に撮ってしまいます。

ドイツに行った私は語学学校に一ヶ月入る事になります。喋れないと話にならないですからね・・・そして話せるレベルに応じてクラス分けが行われるんですが当然一番下のクラスです。授業が終わった後、教師を捕まえてパン屋で働きたいんだ!!と言ったらその後校長室に連れていかれそこには全く知らない日本人も二人いました。そして校長から何やら言われたんですが私はチンプンカンプン???同席した日本人が通訳してくれました。

「君はまだドイツ語を全く喋れないから働くのは無理だ。3ヶ月は語学を勉強しなさい!」

って言ってるよ、どうする?

どうするも何も語学学校三ヶ月分のお金払ったらそれで貯金削られるし、パンの勉強する期間が短くなる。ちくしょう。絶対なんとかしてやる!と思いその場を悔しくて半ベソかきながら退室したのはいい思い出です。

その後私は喋れないなら書けばいいと思い履歴書を書いて先生に添削してもらい、授業終了後にパン屋に飛び込みでぶつかっていきました。履歴書には給料はいらないから働かせて欲しい、ドイツのパン作りが勉強したいと書いて。

すると一件のパン屋がオーナーに見せてやるから履歴書預かると言ってくれたんです。(多分そんな言い回し)それで2、3日後授業が終わったら先生から呼び出しがあり先生引率のもともう一度そのパン屋に。シェフは私でもわかるような簡単な単語を使い色々質問してきました。

「これはなんだ?」

「塩」

「そうだ!じゃあこれはなんだ?」

「ライ麦」

「そうだ!大丈夫じゃねえか」

と、こんな感じで「次の土曜日朝3時にここに来い」と言われ私のドイツパン研修編がスタートするのです。

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