この春からパン屋で働く君へ

その他
I'm new written on a memo at the office

3月で専門学校を卒業、あるいは学生から社会人へなる方、色々なケースが考えられますが、スタートラインに立つという意味ではみんな横一線ですよね。今回は、パン屋さんに入ったらすぐやるべきこと、どんな事に気をつけて働いていくか、なぜできる人とできない人に差がついていくのかを解説したいと思います。

この記事を見てすぐに仕事ができるようになる訳ではないけれど、意識するのとしないのとでは、一年後の成長率が変わってきます。実際に仕事が始まってからもたまに思い出して読んでみてください。

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仕事が始まる前にできること

入社するまでまだ時間あるし、今のうちに遊んでおこーっと!!!

まぁこれはこれでもちろんアリです。

今しかできない経験なら尚更ですね!

もし時間があって、新生活でスムーズなスタートダッシュが切りたいのなら、今のうちからできることがあります。それは、お世話になるところのパンの種類・名前を覚えることです。

はっきり言ってもしこれが頭に入っていたらかなり新入社員としては優秀です!!!

 

 

何故か???

 

 

種類を覚えることで全体的な形(焼き上がりの最終形)と焼き色を覚えることができます。

名前を覚えることで自分の与えられたポジションでの動きが格段に変わります。

 

順番に解説していきましょう。

 

 

まず新入社員、新しいパート・アルバイトの方ほぼ全員に言えるのが、自分が何をやってるかわからないパニック状態に陥る。これです。

言われた通りに生地を伸ばして、言われた通りのフィリングを入れ、言われた通りの成形をする。

もちろん初めてなので全てわからないことだらけなのですが、この時焼き上がった最終の姿を想像できるだけで、グッと仕事の質・速さが良くなります。

このパンは焼き上がりにどんな形をしてたか?何かトッピングがされていたか?そもそもこの生地は何生地なのか?

流石に生地までの見極めは難しいですが、形・トッピング程度なら外観でもわかります。

形が分かれば丸めの仕方がわかる。(強さも)

トッピングがわかれば、準備してスムーズに作業が行える。(補充も然り)

 

そして製品の名前を覚える。これを知っておくだけで事故の割合が減ります。

例えば〇〇入りカレーパンという商品があったとしましょう。

結構あるあるな事故が、その〇〇を入れ忘れた、間違えたというものです。

文字面や、人の話を聞いてると、嘘だろー?????絶対盛ってるよ!!

と言われそうですが、ほんとに実際あります。

ハムとチーズのサンドイッチ→チーズ入れ忘れ

白玉入りアンパン→白玉入れ忘れ

等・・・・・

これはボーッと作業しているのも原因なんですが、入りたてのスタッフに多いミスの一つです。

まさに自分が何の商品を作っているかわからないから起きてしまう事故ですね。

なので商品名を覚えることは重要です!!!

製造現場に入ってできること

まずはどこに何があるか覚えましょう。

これは機械の配置もそうですが、原材料、備品全てです。

アンベラどこだっけ?

新しいクリームどこだっけ?

ハサミどこだっけ?

この探している時間が一番アホくさいです。

そして場所を覚えたら、備品に関しては必ず元の場所に使ったものを戻しましょう!

基本中の基本ですが何でこのようなことを言うのかというと

単に整理整頓のことを言いたいのではなく、これも事故につながるからです。

元に戻すことによって、それがなかった場合すぐに異変に気づけます。

この気づきがめちゃくちゃ重要です。事故を未然に防ぐためにもしっかりとオリジナルポジションに戻しましょう。

 

 

次にメモの取り方です。

ほとんどの人がやりがちなのが、メモを取った=その仕事を理解した

と認識して何も分かっていないということです。

最初は言われたこと全てをメモして、忘れないようにしても

結局それを見返さなければ全く意味がありません。

また、メモを取ったけどどこのページに書いたのかわからなくなり探す。。。

これもかなり時間のロスです。

書いたのにわからないメモなら、書く時間が無駄なので最初からメモを取らない方がマシです。

ですのでメモの書くポイントとしては

・どの時間に何をやっているか

・この作業が終わった後の動き方

・当然ながら各数字(窯の設定数字、重さ、時間等)

これを書き、しっかりと見返すようにしましょう。

文字は人に見せるものではないので、自分さえ分かれば走り書きでOKです。

先輩、または上手い人の真似をする

先輩方はとんでもないスピードで作業をこなしているように見えますが、実はしっかりとカラクリがあります。

まず第一に抜けるところを抜いています。

これはどういうことかというと、新人が気を使って時間をかけているところを全てすっ飛ばしている訳です。

例えばクリームの量をいちいち測らなかったり、何か仕上げ作業があるとき時短できる方法があったり・・・

多分そう言ったことは口に出して言ってくれません。

何故ならその先輩方はそれがスピードアップになっていると認識していないからです。

パン職人の多くは単純な手の速さを求めてきます。

 

分割する速さ、塗り玉をする速さ、折り込みをする速さ等

 

もちろんこれらの動作は必須なんですが多くの時間を要します。

慣れが必要なんですね。それに対していい意味での抜く作業というのは『コツ』で解決します。

この『コツ』はそれぞれの職場にあった様々なやり方があるので一概には言えませんが、先輩方は必ず習得しています。

先輩方の動きを見ていると、何でそこでこの作業するの?と疑問に思う場面ほどその要素は隠されているので注意深く観察してみましょう。

 

 

また少し慣れてくると最初に教えてもらった動きから、勝手に自分独自の動きに変える人がいますが

お勧めしません!!!

自分流の動きをするのは少なくとも半年は待ってください。

1、2週間で慣れたからといって自己流にすると、少しづつズレが生じて最終的に

何でこんなやり方してるの!!!怒

と、なりかねません。

自分の動きが、教えてもらった動きから外れていないかチェックしてもらうことも重要になります。

己の時間を知る

以前の記事

こちらにも書きましたが自分の時間、作業スピードを知ることはとても重要です。

バゲットを焼くのに(クープを入れて窯に入れるまで)何分かかるのか?

丸めを100個やるのに何分かかるのか?

折り込みを1パートやるのに何分かかるのか?

本当にストップウォッチで計測することをお勧めします。

基本的に仕事ができる人はこれを理解し、組み合わせ方が上手い人です。

逆に仕事ができない人がよく言ってくるのは

「今5分ほど手が空いたのですが何かすることありますか?」

 

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

あるに決まってるだろーが!!!!笑

周りをよく見てみろ!!!動いてないのお前だけだよっっ

と言いたくなりますね。。。

自分の時間を知って、その小さい時間のパーツを組み合わせることで他の人と圧倒的な時間の差が出てきます。

まずは時計を見る癖をつけて、それができたら自分の仕事を分解して考えてみましょう。

最後に

超重要フレーズです!!

次工程はお客様!!

お客様は好きな人!!

この二つの言葉を覚えておいてください。

次工程はお客様は、つまり次の作業をする人が使いやすくするために自分が何をするべきか?ということです。

分割して色んなところに生地が付いたままでは他の人が次に使いづらいですよね?

自分が使った備品を流しに置きっぱなしにしてたら次の人が洗えないですよね?

次に作業するのはお客様!という意識を持って作業にあたりましょう!

 

そして二つ目

お客様は好きな人は

目をつぶってイメージてください。好きな人を・・・芸能人でも、身近な人でもいいです。

その人があなたの家に来るとしましょう。

あなたは一番先に何をしますか?

部屋を片付けますか?

美味しい料理を作りますか?

音楽をかけていい雰囲気を作りますか?

お客様をそう言った目線で見ると自分のできることがわかってきますよね。

 

二つともとても重要な考え方だと私は思います。

基本的な考え方はみなさん一緒なので、あとはどう自分がやっていくか?だけです。

せっかく縁があって就職する会社なので全力でやって自分自身の糧にしたいですよね!

皆様の活躍を祈っております!!

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