夏休み明けの(専門)学生に送る!!就職までの半年間で何をすべきか?

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本日は専門学生、または高校生、あるいは大学生もひょっとしたらいるかもしれませんが、この後来年4月からパン屋さん、パン関係の仕事に就職する学生さんに『今本当にやるべきことはなんなのか?』を具体的に提示していきたいと思います。将来独立したい、就職先で失敗したくない、せっかく学んだのだから続けられる仕事にしたいという方には参考になります!

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結論

・色々なパン屋さんに行き疑問を持つ

・実技ではなく理論の授業に集中する

・筋トレをする

・パソコン作業をできるようにする

・友達と目一杯遊ぶ

です!!一つずつ解説していきます。

色々なパン屋さんに行き疑問を持つ

これを書いている現在は若干外に出づらい世の中ではありますが、やはり「パン」という物の何かに惹かれパン業界に挑むわけですから情報は間違いなく多い方がいいです。特に今話題の店、コンビニ、大手チェーン店は当たり前ですが新しい商業施設の中に入るパン屋、カフェは要チェックです!

なぜ老舗のベーカリーや話題の個人店でない方がいいのかというと、これからの動向、今話題のものが一度にわかるからです。

話題の個人店というのはコツコツ修行をしてきた職人が準備完了といった具合に新規オープンさせるのですがこれは完全な自己都合なのでその人の趣向や技術は光りますがトレンドではありません。一方で新しい商業施設に入るテナント(お店)はその道のプロが何人も集まり十分に作戦会議して条件を満たすお店を呼び出店します。ここにはこれから流行る物はもちろん、どれだけのブランドが作れるか?という事が密集しているので、色々な情報を得る事ができます。そしてその上で疑問を持つ事がこの先のパン屋修行でかなり役に立ちます。

・なぜこのメニュー数なのか?

・なぜこの広さなのか?

・なぜこの価格なのか?

数え上げればキリがないですが細かいことまで疑問を持つ事が大切です。照明、デザイン、パンの置き方、スタッフの人数、席数、等

ではどうしてそのような疑問を持つ事が大切なのかですが、まず一つは疑問を持つことを習慣化させるのが目的です。仕事がいざ始まると忙しくて目の前の作業をこなすだけになってしまいます。そうなると周りに目が行かなくなり、昨日から今日、今日から明日への進化がなくなります。この時少しでも作業に疑問を持つ事ができればそれが進化への第一歩となるのです。

そして上記に挙げたような疑問を持てると自分の会社にも照らし合わせて考える事ができます。どうしてウチの会社はこのやり方、方法、デザイン、人数、広さなんだろう?と。

こう考えることによって会社の全体像が見え、会社が何を目指しているのかが掴みやすくなります。これはとても重要なことで、新入社員と言えど会社の一員になるのですから社風は絶対に知る必要があります。もしわからないままやっていると、こんなイメージではなかった、会社の考えている事がわからないなどと言った摩擦も減ります。同じイメージを持っていないのにうまく行くはずないですよね・・・

疑問を持つということは単に知的好奇心を満たしてくれるだけでなく、確認作業にもなります。もちろんパンの技術、理論にも多いに疑問を抱いてください。特に失敗した時には!!!

実技ではなく理論の授業に集中する

高校生や大学生がパン屋さんに就職する時みなさん口を揃えてこう言います。

「全く生地を触ったことないので専門学校で勉強してきた人と差がつきそうで不安です」

これに関しては全く気にしなくて大丈夫です。

専門学校に行くメリットは

  1. 先生がいるのでいつでも質問できる
  2. 基礎的なことを教えてもらえる
  3. 貴重な体験学習ができる
  4. 友達ができる
  5. 就職先が選び放題

こんな感じですね。この中で専門学校でしか出来ないことは3番の貴重な体験学習ができるということと5番の就職先でしょうか?誤解の無いように言っておきますが専門学校が意味ないと言っているわけではなくこの2つは大きなアドバンテージです。私が言いたいのは大学生、専門学生が同時に入社した時、作業をこなすという点で差がつくかという事です。はっきり言ってほとんど変わらないです。なぜか?

専門学校で実技があると言っても一人当たりに割り振られる生地というのは家で作る量と大差がないからです。つまり言い換えると新入社員は誰でも実務作業をいきなりこなせないという事です。丸目でさえきちんと出来る子は10人いたら1人か2人です。それほどまでに現場の速度を持ってきちんとやるのは難しいです。

しかし理論はというと先輩たち、下手をするとシェフでさえ知らない事がよくあります。いわゆる経験則というやつですね。私はこの経験則は邪魔でしかないと考えているのでしっかりとした理論を学ぼうと何度も言いているのです。経験則は上手くいっている時は良いのですが失敗した時に理由がわからないので(仮説が立てられないので)彷徨い続けます。そして理由がわからないまま続けるので品質がブレていき、結果お客様が遠ざかっていきます。なのでまずはしっかりとした理論!高校生も、大学生も理論!!を勉強しましょう。幸い今の世の中は情報が沢山あります。このブログもその一つです。大学のパンに関する論文も調べれば出てきます。論文は難しくてわからないという方はそれこそ現役のパン職人も沢山YouTubeやブログを書いているので参考にしてみましょう。書籍で私も持っているものも載せておきます。

筋トレをする

これ実は超重要です!!冗談抜きで!

パン屋は重労働と呼ばれる環境で仕事をしていきます。粉を持ち上げたり天板を運んだりする作業は日常です。そんな中、実は退職していく人の理由で多いのが体を壊したから、という人が結構多くいます。一番よく聞くのは腰です。次に手首。

腰はなんとなく分かると思いますが、負担のかかる体勢がパン作りには多くあるので真っ先に痛めます。手首は丸目のしすぎだったり麺棒での伸ばし作業だったりで腱鞘炎になる人が多くいます。かく言う私も左手の筋を痛めていて今も硬いものを絞る作業が困難になっています。そうなる前に体力づくり、筋トレはやっておいた方がいいです。特に背筋です。大量の生地が乗った板を運ぶ時、粉を持ち上げる時など使う場面が非常に多いです。無茶をするとその分パン職人としての寿命が縮むので、無茶するならしっかりとケアをするようにしてください。

パソコン作業をできるようになる

私はこれに大分やられてしまいました。今の時代いくらパン作りがうまくてもパソコンが最低限使えないと話にならないです。発注やオーダー、慣れてくれば報告書もあります。手書きで行っているところはごく少数です。難しい関数を覚えろと言っている訳ではなく、本当に基本的なことでいいんです。エクセル とワードの基礎はできていた方が身のためです。

もしパソコン作業が得意な人がいたらパン屋の中ではかなり重宝すると思います。レシピの管理やまとめ、月毎の資料など、先輩達も時間を使ってしまっているところでどんどん率先して仕事を取りにいきましょう。

友達と目一杯遊ぶ

学生生活が終わると本当に時間に追われ遊ぶ時間が激変してしまいます。本当のお勧めは旅行、それも海外旅行ですが、今はちょっと難しいかもしれませんのでせめて友達との時間を長く共有しましょう。

これからそれぞれ違うところに就職しますが(同じ所でも)きっと友達も同じような事で悩みを持つと思います。そんな時、共有して話し合う事でストレス発散や解決の糸口が見つかる事があります。今しか出来ない事を目一杯と言うのがポイントで普通に遊んではダメです。もうやる事が無くなった・・・くらい遊んでください。きっとそれでも後悔しますから。

もしバイトをしててお金が多少あるなら私だったら全部使い果たします笑   だって就職したら疲れ果ててお金を使う時間がなくなるからです。時間はもう迫ってきています。後悔しないように全力で遊びましょう!!

まとめ

いかがでしたでしょうか?当然ここに書いたのは私個人の意見なので絶対ではないですが、多くの新入社員を見て来て感じた事、また自分も専門学校に通っていたので感じた事なのであまり外れた事は言っていないと思います。学生以外にもこれから脱サラでパン屋に就職しようと思っている人や、パートで働きたい主婦の方もぜひ参考にしてみてください!!

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