突然ですが、Twitterでアベイカーズという集団がいまして、はてさて一体どんな集団かというと、プロのパン職人たちがパン作りで困っている人にアドバイスして、もっともっとパン作りの楽しさや喜びを知って欲しい、共有したいという思想のもと集まったグループです。私もここに所属させていただいていまして、リーダーから面白い企画をいただきましたのでブログと連動させようと思いました!!
面白い企画とはプロのレシピ10連発!!大放出!!!
という物で所属しているアベイカーズの面々がそれぞれレシピを順々に公開していくという感じです。
みんなそれぞれ得意としているパンがある為ジャンルは被らないように決めました。あと、このアベイカーズ、気づいている方もいるかもしれませんがアメリカの映画をオマージュしているので、それぞれキャラデザインと設定もきちんとあります。作ってくれたリーダーでボスのキャプテン・カメリアには頭が上がりません。いつも色々ありがとうございます♪(´ε` )
そんなわけで私が公開するレシピはこちら
タルトフランベ!!
でございます。
タルトフランベ??
どっからどう見てもただのピザやないか!!
・・・
・・・
そうですよ。薄焼きピザのことですよ!!
フランス・アルザス地方の郷土料理のひとつです。
ドイツでも見かけましたが名前は違っていましたね、上に乗っている具材も・・・
まずはベーシックなものを作ってそれから上の具材を変えてみてはいかがでしょうか??
タルトフランベではなくなってしまうかもしれませんがトマトソース塗って普通のピザっぽく仕上げるのもあり☆
それでは色々解説行ってみましょー!!
このパンを選んだ理由
この企画を聞いた時すぐに思ったのが、プロのレシピでも簡単かつ美味しくて誰でも成功するものが理想だなと思いました。なのでタイトルにも付けましたが初めてパンを焼く人にぜひトライしていただきたいです。もちろん普段からパン作りをされている方も、たまにはイージーなパン作りいかがでしょうか?
イージーといっても味はめちゃくちゃ美味しいです!!
パン作りを始めてみたいけどなかなか一歩が踏み出せない・・・
そんなあなたに私がなぜこのパンを選んだのかお教えいたします。
- 用意する材料が少ない
- 発酵の見極めがほぼない
- 手捏ねで作れる
- 生地が美味しいから覚えればバリエーションがきく
- 名前が何となくカッコいい!!
こんな感じです!
嫁「私最近パン作り初めて・・・」
旦那「へー、そーなんだー(期待していない)」
嫁「今日もちょっと作ってみたから食べてみて欲しいんだけど・・・」
旦那「うん、いいけど、何作ったの?食パン?ロールパン?」
嫁「タルトフランベ!」
旦那「!!??(なん・・・や・・・それ???)」
嫁「アルザス地方のパンでー、あ、アルザスってフランスのね!」
旦那「お、おん・・アルザスね」
嫁「ピザとも食感が違くてお酒のおつまみにもどうかなーって!」
旦那「あ、ありがと・・フランベしちゃってるから美味しいよね・・・・」
こうなること請け合い!!!!笑
この後に材料と工程を詳しく解説いたしますが、とにかく自由に作って大丈夫です。初心者の方はこの『自由に』というのが逆に難しく感じてしまうかもしれませんね・・・
配合量さえ守ってもらえれば後は多少アバウトでも大丈夫です!!
それでは順に見ていきましょう。
配合と工程
Tarte flambée タルトフランベ
配合
フランスパン専用粉(準強力粉) 100%
塩 2%
グラニュー糖 2%
オリーブオイル 10%
インスタントドライイースト 0,5%
水 45%
工程
ミキシング 手捏ね 粉気がなくなるまで
捏ね上げ温度 23〜25度
フロアタイム 30分
成形 自由
ホイロ 20分
トッピング サワークリーム、塩、胡椒、玉ねぎ、ベーコンをお好みの量で!!
焼成 230度 20分
今回一番大変なことはおそらくインスタントドライイーストを見つける作業だと思います。笑
まーあとはサワークリーム???これはスーパーにありますよね?
グラニュー糖は上白糖でもOKです!なぜ上白糖って書いていないかって?
それはフランス人に教わったレシピだから!!
って言う簡単な理由です笑
材料これだけです!訳のわからない脱脂粉乳やモルト、ビタミンCとかショートニングとか使いません!(この材料を否定しているわけではないので誤解のないようお願いします)
やっぱりこうしてみるとイースト探すのが手間だな・・・1gのために・・・とか私は思ってしまう。
しかしこれは流石に用意してください!!!
工程ですが文字通り粉気がなくなるまで
こんな感じから
こうなればOKです。
結構生地が硬いので粉気がなくなるまで捏ねる作業は根気で乗り切ってください!POWER!!!!!!
あとは休ませて(30分)
テキトーな大きさに伸ばして・・・
写真は400gの生地です。バットの大きさは22cm×16cm、高さ3cmのものを使用しました。
バットがない人は型に入れる必要はありません。そのままピザ感覚で丸型にしちゃいましょう。
また休ませて(20分)
トッピングしていきます
あとは焼くだけー
出来上がり☆
ポイント
このレシピのポイントは遊び幅が大きいところです。
よく聞く、発酵のタイミングが・・・
温度が・・・
時間測るの忘れてた・・・
・・・
無問題です!!
この配合は時間・温度・重量がずれていても、それはあなただけのオンリーワンのちゃんとしたものになります。
発酵のタイミング??→時間が来たらレシピ通りやっちゃいましょう!
温度??→レシピに近い温度にしましょう
時間忘れたー??→手でソフトタッチしてフニフニしてたらOK!
とまあこんな具合です。
だけど、食べてみるとその食感にびっくりします!!
何この歯触り・・・あ、新しい。。。
って私はなりました。
なんて言うか、パンって改めて面白いなと思った生地です。
あまり捏ねない分、グルテンの絡みが少ないので歯切れの良い?もろい食感の口当たりを目指しています。もし、もちもちさせたいならいっぱい捏ねる、もしくは発酵時間を伸ばせばいいし、発酵の見極めがずれてしまっても食感に影響が出るくらいなのでそれは本当に個人の好みとなります。
大切なこと
今回紹介した生地はとても簡単で作りやすいと思いますが、皆さんにパン作りでとても重要な一つの要素を考えてもらいたいと思います。
それは
『生地の捏ね具合&硬さ』
です。
二つとも仕込みに関するワードですよね!
そして捏ね具合はなんとなく注目が行くけど硬さって気にされない方が多いように感じます。
それよりも気にしてしまうのが内相だったり、クープだったり、焼き色だったり・・・まあ要はヴィジュアルです。
ヴィジュアルをよくしたいから捏ね具合を調整する・・・もちろん間違いではないんですが、やはり食感というものも気にするとググッとパン作りがさらに面白くなったり、美味しくなったりします。
このタルトフランベ、生地の硬さ変えたらチャバタになります!!!硬さが違うと違うパンになるというのも面白いところ!!
少し水分量をいつもと変えて自分好みにカスタマイズしてみてもいいですよね!
そんなわけで今回のタルトフランベ気になった方は一度作ってみてはいかがでしょうか??
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